突然の激しい腰の痛みに襲われる「ぎっくり腰」。

正式には急性腰痛症と呼ばれ、多くの人が経験する腰痛の一種です。西洋では「魔女の一撃」と表現されるほどの激痛が特徴で、日常生活に大きな支障をきたします。

この記事では、ぎっくり腰の原因や症状、効果的な治療法、そして再発防止のための対策まで詳しく解説します。

ぎっくり腰の症状:

ぎっくり腰の症状は、突然の強烈な腰の痛みが特徴的です。

この激痛は体を動かすことを困難にするほど強く、日常生活に大きな支障をきたします。また、腰を曲げたり伸ばしたりする動作が制限され、立ち上がることも難しくなります。歩行困難に陥るケースもあり、痛みのために歩くことさえ困難な状態になることがあります。

ぎっくり腰の痛みは、多くの場合、数日から2週間程度で自然に軽減していきます。しかし、その間は激しい痛みに耐えながら日常生活を送らなければならず、仕事や家事、レジャーなどにも大きな影響を与えます。

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰の主な原因は2つあります。

  1. 筋・筋膜性腰痛症(MPS):腰の筋肉が急激に収縮したり、筋膜との癒着により痛みが発生します。
  2. 椎間関節性腰痛:背骨の関節(椎間関節)に問題が生じ、痛みが発生します。

どちらの原因もレントゲンでは確認しにくいため、医師は症状や患部の状態をもとに診断を行います。私も過去に何度かぎっくり腰を経験しましたが、原因の特定は難しいと感じました。

ぎっくり腰の治療法

ぎっくり腰の治療法
  • 薬物療法: 消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を用いて痛みを緩和します。
  • リハビリテーション: ストレッチやコルセットを用いて、体の動きを改善し、再発予防を目指します。
  • ブロック療法: 痛みの原因となっている部分に直接薬剤を注射する治療法です。

特に、リハビリテーションはぎっくり腰の治療において非常に重要だと考えます。

なぜリハビリテーションが重要なのか?

ぎっくり腰を根本的に改善し、再発を防ぐためには、自分の体の動きを理解し、改善することが大切です。

そこで、当院ではリハビリテーションを重要視しております。

当院のリハビリテーションのポイント
  • 身体とのつながりを深める: 自分の体の動きや癖を認識し、改善すべき点を見つけます。
  • 腰痛軽減エクササイズ: 自宅でできる簡単なエクササイズを学び、腰痛を軽減させます。
  • 腰痛予防: 体の正しい動かし方を学び、ぎっくり腰の再発を防ぎます。
  • 専門家による指導: 国家資格を持った専門家が、一人ひとりに合ったリハビリテーションプログラムを作成し、指導を行います。

ぎっくり腰の予防

ぎっくり腰を予防するためには、以下のことに気をつけましょう。

  • 適度な運動: 腰回りの筋肉を鍛えることで、腰痛を予防できます。
  • 正しい姿勢: 日常生活の中で正しい姿勢を意識することで、腰への負担を軽減できます。
  • ストレッチ: 定期的にストレッチを行うことで、筋肉の柔軟性を保ち、腰痛を予防できます。

日頃から意識して予防に努めることが、ぎっくり腰を防ぐ上で重要だと考えます

まとめ

ぎっくり腰は適切な治療と予防策を行うことで、改善および再発防止が可能です。
もし、ぎっくり腰になってしまったら、まずは安静にし、痛みが強い場合は医療機関を受診しましょう。

そして、リハビリテーションを通じて、自分の体の動かし方を見直し、健康な腰を取り戻してください。