院長の藤田です。本日は、硬膜外ブロック(硬膜外麻酔)についてお話します。
硬膜外ブロックは、脊髄を包む3枚の膜の外側のスペースにまで針を進めて、局所麻酔薬を注入する治療法です。ダメージを受けて活性化した神経の活動を抑え痛みをとります。
1回の硬膜外ブロックで症状が完全になくなることもありますが、より効果を出すために何度かブロックを受けて頂くこともあります。
硬膜外ブロックの手順
- まず、患者様が横向きに寝ます。
- 次に、脊髄に注入する針を挿入するための位置を特定します。
- 皮膚を消毒し、局所麻酔薬を注射します。
- 針を脊髄に挿入して、硬膜外腔に到達します。
- 局所麻酔薬を注入します。
硬膜外ブロックの適応
硬膜外ブロックは、以下のような疾患に対して有効です。
- 腰痛
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
- 腰椎分離症
患者さんへ
硬膜外ブロックは、痛みを和らげるための治療法です。専門医がきめ細かい診察を行い、適切な治療を行います。
また、施術中は痛みを感じることがないよう、局所麻酔薬を使用しています。何か不安な点があれば、いつでもご相談ください。
硬膜外ブロックのまとめ
硬膜外ブロックは、脊髄を包む3枚の膜の外側のスペース(硬膜外腔)に局所麻酔薬を注入する治療法です。効果は患者様によって異なりますが、症状を軽減することができます。