皆さんこんにちは、春が少しずつ近づいてきてますね。院長の藤田です。
今日は、当院の診療について簡単にご説明致します。
院長である私は、麻酔科専門医でありペインクリニックを専門としています。ペインクリニックとは、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんので簡単にご説明します。
今までの医療は「病気」そのもの自体に注目をしてきました。
「病気」の原因を調べ、それに効果のある「治療法」を模索し、「治癒」を目指します。
医療は技術のことを指しますが、同時に医学という学問であるという側面もあります。
そのため、病気や治療法は学問として系統的にまとめられ分類され検討されることで理解が進み、どんどん医療=医学は発展してきました。
そんな背景のある医療ですから、どうしても診療科は扱う臓器の種類や身体の部位ごとに細分化されていって、「ある診療科は他の診療科の扱う疾患には手を出さない」という不文律が出来てきてしまいました。
専門分科されることは、診療の質が向上するのでほとんどのケースでは歓迎されますが、ある一部の患者様には不都合になってしまうことがあります。例えば、検査で異常はなかったけど症状としては強くある、などといった場合です。そういう場合、どの専門家の元に診察に行っても、「私の領域では問題がありません」などと言われてしまい、患者様達は色々な診療科を渡り歩くことになってしまいます。
そこで、私たちペインクリニシャン(=ペインクリニックを行う医師)は、「痛み」という症状に注目することで、これまで色々な診療科にバラけていた患者様を一手に引き受け治療していくことが可能になりました。また病気そのものよりも症状にフォーカスするため、患者様ひとり一人に対して深く関わっていくことも可能になりました。
ペインクリニックは、神経ブロック注射、薬物療法、リハビリテーション(運動・心理療法)の三本柱で成り立っています。その3つがうまく機能して初めて、患者様の痛みを癒すことが可能になります。当院では、その3つ全てをご提供していくことが可能ですので、安心してご来院頂けます。
次回は、私たちの最も得意とする神経ブロック注射のお話をしていきたいと思います。